ある日、押入れを整理していたら、見慣れぬ段ボールが2箱出てきました。
開けてみると、一台はSansui α607 EXTRA もう一台はONKYOのIntegra A-817RX.が出てきました。
そう言えば、子供が生まれる前?生まれた後か定かではありませんが、ヤフオクで落札してそのまま置き場が無いので、押入れに入れっぱなしにしてありました。
早い物で子供も成長して、10云年過ぎると今度は、子供の自分の部屋の拡張等と更に置き場が無くなり、アンプを引きずり出す羽目になりました。
先ずは音出し。
幸運にも2台とも音は出ます。
Sansuiは入力セレクタのゴムは既に切れていて、交換の必要がありますが音は問題ありません。
やった!
これは、リビングに飾ろうと思っていたが家族から大ブーイング、、、
今度買う任天堂Switchが置けないでは無いかという事です。
次男はそんな邪魔な物を置いておいたら、スピーカーのコーンを指でつぶすと言っています。変なやる気満々です。
これでは、リビングに置けません。。。。
かくなる上は、押入れから聞くときだけ引っ張り出して聞くしかありません。
数日間は607をその都度引っ張り出して聞いていましたが、重すぎて毎夜運ぶのは厳しくなってきました。
酒を飲みながら聞いているので酔っぱらった体には重すぎます。
しかし、いつかはSansui をまた使うためにも保管しておきたい。
しかし、2台を置くスペースはありません。
しょうがない、弟に譲る(レンタル)する事にしました。 絶対に中古屋に売るなよ!と釘をさしました!
それでONKYOの817を押入れから引っ張り出して使う事にしました。 これは運べる重さ。
そんな中、会社で先輩に押入れからアンプが2台も出てきて一台は山水だったんだ~と自慢していました。
しかし、山水は重すぎて使えないからONKYOのアンプを使おうと思っていると告げたら、そう言えば俺も昔使った事があるけど、コンデンサが液漏れして大変だったよ~と一言。
不思議とコンデンサがダメでも音出るんだよ~。。。
そう言えば、心辺りが・・・
下の天板には液漏れした跡らしき物があったような。。。
ネットの評価では低温が出ると評価されていたが、低音がスカスカ。。。
そうです。液漏ればっちりです。。。
ヤフオクに出品して、ジャンクで売ってしまうのも考えましたが、エンジニアの端くれとして人をだますのも心が痛みます。
自分は騙されたかもしれませんが、、、普通は気が付かないものね。
ここで、スケベ心が出てしまいました。悪い癖です。
直すか。 音の方向性は悪くないので、低音が出たら楽しみになってきたのもあります。
という事で開いて清掃から入ります。
すげー汚い。。。。
底板やフロントパネルは水洗いしてたわしでこすりました。
ブロワーと掃除機で吸い込みゴミを取りました。
そもそも金が無い私には、これに5000円も6000円もかけるつもりは全くありません。
ネットの部品屋を調べました。
すると、RSで10,000uF /63Vが一番安そうです。
という事で、容量は増えますが2発ずつ入れてみる事にしました。
15,000uF⇒20,000uF この時点で音質アップした気分です。
注文してから数日で届きました。
早いですね。。。 送料合わせて3000円位?
先ずは10,000uFに交換です。
交換出来ました!
早速動かしてみました。無事動作OK!
しかし、片側の出力がちょっと不安定な感じがします。
出力段のリレーをドライバーでコツッとすると変化がありますので、接点不良みたいです。
リレーを変えるともう予算オーバーです。
そこで、手持ちのリレーを使って交換してみました。
手持ちのリレーは5V駆動ですが、オリジナルは12V駆動、ちょっとした電圧変換を入れてユニバーサル基板にのっけてみました。
こいつも動作はOK
出力ラインを引き延ばしているので、音は劣化しているとは思いますが、特に気にはなりませんでした。
後で気が付いたのですがLRを何故か、よってしまいました。
でも気になりませんね。
基板の固定位置はこんな感じで設置。
結構固い鉄板でした。
ようやく少し組みなおして、音出し!
うーん、思ったより良い感じ。
聞き疲れしないですね。Sansui はちょっと聞き疲れするんだよね。。。
音の定位が良いです。
ぴっちりセンターに出てきます。
この状態でも良いのですが、コンデンサをもう一本買ってしまっているので、もったいないので増加します。
置き場はスーパーXで追加済みのコンデンサの上に貼り付けました。
さて、これでどうなる事やら。。。
とりあえずの容量追加は完成しました。
蛇足ですが、他のケミコンも劣化しているはずと手持ちのケミコンに交換しましたが、根本的にケミコンが少ないですね。
しかも、定格ギリギリで使っている物が多いです。
定格ギリギリで部品を使うと音が良くなるという、設計思想なのでしょう。
OPアンプがあり、こいつを変更して更なる音質UPと思いましたが、どうも増幅段に使われている訳ではなくサーボ用につかっているようです。
よって、無駄なお金をかけてもしょうがないのでOPアンプは変更しない事にしました。
増幅段はディスクリートで組んでいるようです。
まー後々パスコンを少々追加しても面白いかもしれません。
30年位前のアンプですが、当時8万円近くで売られていた物です。
中身の原材料を見積もってもトランスやその他の部品で材料費で3万円位は原材料費が掛かっていそうです。
加工費を含めると今のAmzonで販売されている安いアンプよりは、高級品に感じます。
決してAmazonで売られている安アンプを否定している訳ではありませんが、、、、
修理をして音が聞こえてくると、復活できて良かったな~と感じます。
これを機にSansuiのアンプをヤフオクで落として復活させようか!と思いましたが、オークションでも10年前位とは事情が変わっていて結構高い値段で取引されていました。
私の価値観では修理費含めて1万円以内という事が意味があると思っていますので、スコープから外れます。。。
一番の理由はSansuiのアンプは重すぎて作業も大変な所も大きいですが、、、 腰を悪くしそうです。。。
是非、この文を読まれて興味を持たれた方は安く落として、直してみて下さい。
修理するポイントは下記じゃないでしょうか?
① ケミコンの交換 電解コンデンサの寿命は15年位です。 ゴムで封印しているので、寿命があるとの事です。
② 出力のリレーの交換 安いリレーでも並列に使ったりすれば安く交換できます。今回は片CHに2個の並列で使用しました。
③ ボリュームのガリ 思い切って電子ボリューム化しちゃっても良いと思います。 アナログボリュームは高いですしね。。。
④ 出力のバイアスの調整 電圧と電流調整
主観ですが、1万円以下の安アンプよりは良い音がしますよ! 元々は8万円の定価のアンプですから!
音の品位が違います。 品位?って私も語れませんが(笑)
Integra A-817RX.
ONKYO製のアンプ
定価:79,800円